独自の造形、高性能ドライバーユニット、そして卓越した無垢材がもたらすハーモニー
エンクロージュア内部は向かい合う平行面があると内部定在波が発生し、美しい音楽再生にとって有害な振動をもたらします。エンクロージュアフォルムを五角柱にすることで平行面を極力減らしピュアなサウンドを実現しました。
それに加え、無指向性リフレクタにより、部屋の中のどこで聴いても、音楽に包み込まれるような、それでいて演奏者の定位もはっきりした、気持ちのよいサウンドを生み出しました。
最高級の針葉樹、国産ヒノキを55%圧縮したLIGNOaudio独自の素材「LIGNOTEX」を採用、比重1.0の強固な材質が艶やかな音色を生み出します。絶滅が危惧される海外産広葉樹銘木の代替としても開発された材質です。しかしさまざまな広葉樹より剛性が高く、優れた音響特性を持つことに着目しオーディオ製品へ応用、SP-50SSではこのLIGNOTEX無垢材をすべてのパートに使用しました。
ご購入はこちらから高域から低域までバランスよく再生するため、低音を位相反転し共振させる内部構造のバスレフダクトは周波数特性の要、LIGNOTEX無垢材を精密加工しました。
無指向性スピーカーの要であり、超硬質LIGNOTEX無垢材を削り出した頂角90°円錐状のリフレクタは、ユニット垂直上方に放出される音のエネルギーを、響き良く水平方向360°に反射します。 | アンプとスピーカーをつなぐ重要なパーツ。経年の金属酸化による音質の劣化を防ぐため、スピーカーターミナルは金メッキ製、もちろんバナナプラグ対応です。 |
音波の有害な回折現象を低減するため細部にこだわり、バッフルとユニットフランジを同一面にする「落とし込み」を精密加工、視覚的にもシンプルで美しいシェイプです。 | 本体底面にあるバスレフダクト出口から、低音を放射する空間確保のスペーサーは振動と経年劣化に強いステンレス無垢材です。 |
精緻であり難易度の高い加工を受け持つのは、飛騨家具の匠技(株)シラカワ。LIGNOaudio の求める製品加工精度を軽々クリア、それにより美しいSP-50SSが誕生しました。
平城京・平安京の造都に活躍した「飛騨の匠」の伝統を受け継ぎ、飛騨高山において1920年に椅子づくりがスタート。以後、蓄積した家具作りの技術と心を世界へ向けて発信、注目されています。
木材を顕微鏡でみると、ストローをたくさん束ねたような中空構造になっています。これを圧縮することによってその構造がつぶれるため、圧縮された木材は密度が高くなり、硬くなります。さらに、圧縮時の熱によってビンテージ風の落ち着いた色合いになります。
木材は一本ごとに密度が異なるため、スピーカーの音質における個体差へと影響しますが、LIGNOTEXは木材を圧縮する際の圧縮率をコントロールすることによって、圧縮後の木材の密度のばらつきを抑えています。それがLIGNOaudioの高品質を支えています。
なお、私たちの木材圧縮技術においては、化学薬品を一切使用せず、水蒸気と熱とプレスの力だけで木材を圧縮しますので、人にも環境にもやさしい素材と言えます。
日本に多く植林されているスギやヒノキは、木材の中では比較的軟らかいため、圧縮して硬くすることによって、これら日本の木の用途が広がることが期待されます。
これは、日本の住宅のほか、世界最古の木造建築物である法隆寺、2016年の伊勢志摩サミットでG7首脳が訪問した伊勢神宮などの寺社仏閣で使われる高級木材として知られています。
SP-50SSのエンクロージュアに使用しているヒノキは京都産、しかも寺社仏閣にも使われる最高級の品質のヒノキを厳選して使用しています。
仕 様